ありがとうございます

イチかバチか?! お嫁さんと津軽塗の関係。

  • LINEで送る

今年4月、私はお嫁さんを募集した。

【マジ!】おヨメさんを募集します!<応募は締め切らせていただきました!>

 

そして、自分なりに「この人ぞ!」とお一人に決め込んだ。

【経過報告】お嫁さん募集「俺なりの落とし前と現在」

 

今回はそんなお話の続編です。

kitabatake_0505-1

5月上旬、お嫁さん候補との初対面を控えた私は弘前市在住の津軽塗職人、北畠栄理子さんの工房にお邪魔させていただいた。

 

kitabatake_0505-5 kitabatake_0505-4 kitabatake_0505-10

工房内、所狭しと並ぶ制作途中の作品たちに圧倒される。

津軽塗は言わずと知れた青森の伝統塗技法。
漆を数十回塗っては乾かし、研ぐという作業をひたすら繰り返す、全部で四十八もの工程から生み出される三百年以上の歴史を誇る技術である。

 

kitabatake_0505-6 kitabatake_0505-8 kitabatake_0505-9

女性ならではの感性が光る新作。

伝統を守りながら、新時代へ攻め入るような作品だ。

 

kitabatake_0505-2

工房には何故か豆腐が。

北畠さん「漆に豆腐を混ぜて粘りを出すんですよ」

 

kitabatake_0505-3

そして、卵。

北畠さん「卵の白身を混ぜると、漆を塗った時にイイ感じの凸凹ができるんですよ」

身近な食べ物から生み出される伝統技法の妙である。

 

kitabatake_0505-15 kitabatake_0505-14

刷毛は人毛。

作品に応じて刷毛を使い分けるという。

ほうぅ〜(感動)

 

って、感動してる場合じゃない。

そう、弘前まで来た目的。

それはまだ見ぬお嫁さん…
その行動力のまま単身で私に会いに来てくれるという彼女に、何か青森のステキなお土産をプレゼントしたかったのである。

たとえ縁が無く終わっても、感謝の気持ちを物体で表したいと思ったんだよね。

そのあたりの熱烈な想いも北畠さんに伝えつつ、工房内でゆっくり1〜2時間おしゃべりしつつ、作品を鑑賞させていただいた。

そして、日が沈むころにやっと決め込んだ。

 

七々子塗(ななこぬり)。

kitabatake_0505-12

津軽塗、研ぎ出し変わり塗りの技法の一種で、なんといってもその特徴は模様をつけるために菜花の種を蒔き付けること。

菜種による小さな円い紋がなんともメゴイ(可愛い=青森方言)。

その七々子塗の夫婦汁椀にした。
中国産木にウレタン下地の津軽塗製品も多くなっているなか、こちらの作品は国産木に漆下地のマジ津軽塗。
もちろん私のようなビンボー人からすれば、目が飛び出るほどのお値段なのだが、一世一代のプレゼントと腹を決めた。

緩んだ財布の紐の勢いは止まらず、椀だけだと寂しいかなと、唐塗(からぬり=津軽塗の代表格の複雑な斑点模様)の箸も2膳いただくことに。

まだ直接お会いしていない女性に贈る津軽塗の汁椀。しかもペアで購入。
我ながら「どうかしてるな」と思った。

しかし、度重なる文通の中で「この人には幸せになってほしい」と思った。
たとえ私と縁が無かったとしても、どこかで愛する人と巡り合って、この汁椀で味噌汁を飲んでほしいと願った。

そんなわけで5月下旬、彼女と初顔合わせ。

3日間を共に過ごし、その別れ際にこちらの汁椀をプレゼントした。

「もし良かったらいつかまた青森に来てください。できればこの汁椀をそっくりそのまま嫁入り道具として_笑」

うーん、ALL or NOTHING(全回収 or ノーリターン)。

 

そんなこんなで9月中旬。

nanako-1

おかえりなさい。

 

nanako-2

今は一緒に美味しくご飯をいただいています。

ちなみにお嫁さんとは、先月8月にも再会してたんだけど、そのときは俺の箸だけが帰還(今度は逆に裂織の箸入をプレゼントされた)。

 

nanako-3

七々子の紋様。

本当に美しいと思う。

北畠さんが何度も漆を塗っては乾かし、研いだものである。
どれだけ時間がかかったものか。
その手仕事の量は計り知れない。

見た目もさることながら手触りもよく、味噌汁の美味さが倍増する。
まるで魔法だ。

材料費がどうとか、時給にすればいくらとか、そんなことはよくわからないけど、とにかくこの汁椀がとても美しく輝いて私たちを照らしてくれていることは確かだ。

心からモノヅクリをおこなう人に敬意を表する。

 

いつの時代からか、「お客様はカミサマだ」という風潮が横行し始めた。

お金を持ち、それを使う人は所詮消費者にしかなれないのに、手足を動かし創作/生産を行う人をアゴで使ったり、文句を言うとは何事なのだろう。

神様は万物を生み出す創造者(生産者)であって、それらを消費しまくる者ではないと思う。

 

この汁椀には神様がいる。

 

ゆえについついこの汁椀の紋様を見るたび、

「何度も塗っては乾かし、研いでは美しさを増す、そんなふうに生きていけますように」

と祈ってしまうんです。

 

そんなわけで一日一日を、夫婦共に塗り重ねております。

 

inekari2016-1

お嫁さん、移住早々、我が家の稲刈りに勤しむの図。

天気が良くて、Oh! Yome Sun!

 

近々、お嫁さん公開予定! 乞うご期待!

皆様、良い秋をー!

 


 

メルマガをお届けします!
(月に1〜2回くらい配信されます)

 

うちみるフォーラム2017、無事終了!

いやっほー!楽しく無事に終わりました! 隙だらけで、その上準備も全く間に合わなかった、うちみる初イベント「フォ…

大地のトイレができちゃったヨ@うちみる

12個もあるプロジェクト、その中でも如何にして環境に低負荷な排泄ができるかを追求する… 大地のトイレ! その第…

「うちみるフォーラム2017」開催しまっせ!

我が社の数々のプロジェクトの一部にして、俺とお嫁さんの生活のすべてとも言える「うちみる」プロジェクト。 そのう…

我が社、遅すぎる「総会」を開催します!

まずはいきなりですが、謝ります! 遅くなりまして大変すみませんm(_ _)m! 今頃になってようやく我が社の「…

【お嫁さん募集完結】入籍しました!

大変長らくお待たせいたしましたm(_ _)m! 入籍しましたー! なんのこっちゃ分からない人は以下のリンクでお…