青森の冬は寒いですよー!
二十四節気ではすでに「大寒」(1月20日〜2月3日)。
1年を通して寒さが最も厳しくなる時期である…!
北国ではいかにこの時期を快適に、ローコストで乗り切るかが大きな鍵になってくる。
石油ファンヒーターやエアコンをボタン一つでガンガンに使いますっていうエネルギー鬼畜の方々はひとまず置いといて…
石油 → 何百万年かけて生成される地下資源を99.7%海外から輸入して使用
電気 → 火力発電=発電燃料95%以上を海外から輸入、原子力発電=発電燃料(ウラン)を100%海外から輸入&放射性廃棄物の放射線レベルが十分に下がるまで約10万年必要(!)
今回は木質燃料を愛する皆さんにイイ感じの情報デス!
木 →日本の国土の66%は森林、およそ20年スパンで伐採&採取が可能
「ばんやこたつ」を知ってるかい?
Yes, this is 番屋炬燵(ばんやこたつ)。
そう、今ではほとんど見かけなくなった掘り炬燵のポータブル版、「置き炬燵」とも言われたりする。
この中に炭を入れて、さらにこの上に布団を掛けてすなわち炬燵と成す☆
中の丸い鉢に炭を入れる感じです。
その下にカポッとはめてるのは、敷き布や畳が焼けないように100均で買ったアルミ製の振るい。
これがイイ感じで床との距離を保ってくれる。
ついでにこれで使用した後に出る灰を振るう。
さらにその下にはベニヤ板も敷いている。
(以前に畳を焦がしてしまった経験から_笑)
炭入れ鉢を取り出すとこんな感じ。
上から布団を掛けるとコタツ内は酸欠状態になり、炭は熱を放出しながらゆっくりじわじわ灰になっていく。
当然のことながら、スギやマツなどの針葉樹よりも、サクラやナラの広葉樹の炭の方が持ちはイイ。
そんな炭入れ鉢を瓦で囲うという構造。
炭を入れ、序盤はこの丸い穴から熱が漏れ出し、中盤以降はこの瓦に蓄熱された輻射熱がコタツ内部を暖める。
炭はどこからかというと、木質燃料で暖を取る王道ツール「薪ストーブ」から。
冬の季節、薪ストーブを開ければいつも炭が出来上がってる。
この中から大小問わず、炭入れ鉢にゴソゴソ入れてコタツへ運ぶ。
鉢が熱くなって手を火傷する場合もあるから、俺は使わないフライパンに載せて運んでます。
薪ストーブで出来る炭を2次使用。
薪ストーブ + 番屋炬燵 = 最強 ❤︎
この木質燃料を無駄にしない方程式を是非覚えて欲しい☆
さらにその先に出来る灰もありがたい副産物。
畑 = 撒けば土壌改良(土を酸性に偏りにくくする)に
人 = 酸性に偏りがちな体を中/アルカリ性に(酸性の体は病気になりやすいらしい)
そんな番屋炬燵。
部屋でデスクワークなどのときは、かなり重宝します。
たとえ小さな熱源でも、こうしてコタツ状に布団を掛けてエネルギーをこもらせることによって、驚くほどの効果がある。
コタツに入ることで、お嫁さんとの距離も近く保てます♡
実際、どれくらいの温度になるの?
この日は天気が良く、室温は6℃。
コタツ内の温度はというと・・・ 50℃(!)。
ちなみに調子イイときは、60℃近くまで上がることもあり。
(たまに汗かきます_笑)
室温が6℃もあれば、この番屋炬燵だけで十分すぎるほど暖かい。
そしてこの熱は、徐々にエネルギーを失っていって、ゆっくりフェードアウト。
(これがイイ!)
わずかな炭で、大体4時間くらい持ちます☆
電化製品だとスイッチをオフにしない限り、燃料がゼロになるまで(または無限に)出力し続けるんだよね。
(侘び寂びがない_笑)
番屋炬燵、注意点。
あんまり高温になるとキケン。
当然のことながら、火事には注意が必要です。
- 炭に紙や布が触れていると燃えます。(コタツ内部はキレイにしときましょう)
- 瓦の下部が高温になると、床が焦げます。(断熱/ 不燃対策をしましょう)
- コタツから離れないようにしよう。(暖かいうちは黙ってコタツに入ってましょう)
- コタツ枠を設置して、その上に布団を掛けよう。(直に載せると布団も焦げるかもです)
あと、瓦の出来や作りにもよるだろうけど、熱くなりすぎると瓦が割れます。
以前、BBQで余った炭を大量投入したら、火持ちも良く、めちゃくちゃ暖かくなったんだけど、ピシって音を立ててヒビが入りました_泣
ワレモノ注意。
勝手にステッカーまで貼って、愛着を持っている俺にとって、道具の破損はショック!
瓦や炭入れ鉢は割れ物なので、大事に扱いたいよね。
社はステッカーも気合十分。
っていうか、このステッカー、丈夫すぎやしないか_笑
散々高温にさらされても、焦げもせずにピッタリと貼り付いている!
番屋炬燵、どこで入手すればいいの?
残念ながら今の時代、ホームセンターなどでは売っていません。
「時代物」の部類に入りますので、リサイクルショップや骨董屋さんで見かけることが出来るかもしれません。
ちなみに私は2台持っていますが、どちらもリサイクルショップで購入しました。
1台目は500円、2台目は980円でした。
高めなお店でも2,000円以内には収まります。
木質燃料で生活している方々、薪ストーブに加えてこの番屋炬燵も取り入れてみてはいかがでしょうか?
「なにも部屋全体を暖める必要はないんだよなぁ」っていうシーンに大活躍です。
きっと燃料節約になりますよ〜♪